口腔外科・親知らずの抜歯
口腔外科・親知らずの抜歯
口腔外科では、歯が原因となるものから、顎の不調和、口内炎などの口腔粘膜の疾患などに対して治療を行います。「親知らずが痛む」、「歯ぐきや顔が腫れた」、「口が開きにくい」、「口内炎が治らない」などお困りでしたら、お気軽に当院にご連絡ください。
「親知らず」は、顎(あご)の一番奥に生える歯で、永久歯のなかで最後に発育します。正式には第3大臼歯(だいさんだいきゅうし)といいますが、成人になって知恵がついて生えることから「智歯(ちし)」とも呼ばれています。また、親の手を離れ、親の知らぬ間に生えてくることが名前の由来といわれています。
「親知らず」には個人差があります。はじめからない方や上下左右の4本が揃っていない方、また、まっすぐに生えてくるとは限らず、横や斜めに生えたり、埋まったままだったりします。他の歯と同じように正常に生え、しっかりかみ合っている場合はとくに問題はありませんが、悪影響をもたらすような生え方の場合は、抜歯を検討する必要があります。
顎の関節とその関節を動かす筋肉の病気です。「お口が大きく開かない」「顎を動かすと痛む」「顎を動かすとカクカク音がする」といった症状が認められますが、顎だけでなく、片頭痛や肩こりの原因となることもあります。ストレス、かみ合わせの異常、歯ぎしりや食いしばり、頬杖などの癖、顎の関節の形態異常など様々な原因が重なり発症すると考えられています。
放置して重症化すると症状の改善が難しくなるため、お早めの受診をお勧めします。
診査・診断の結果、治療が必要であればかみ合わせの調整やマウスピースを使ったスプリント治療などの適切な対応を行います。お悩みの際は、当院にお気軽にご相談ください。
口の粘膜(舌・頬・口唇・歯肉など)に炎症や腫瘍、アレルギー症状などが現れる疾患をいいます。適切な診断を行い、早期治療が必要な場合もあります。
「口の中の腫れや赤みがひかない」、「口内炎が治りにくい」などありましたら、ぜひお早めにご相談ください。
上記のようなトラブルの原因となる親知らずは早期の抜歯をお勧めします。
お悩みの際は、当院にお気軽にご相談ください。
「親知らず」の抜歯を行う際に重要なことは、状態を正確に把握するということです。抜歯時に神経に触れたり、太い血管を傷つけたりしないために、「親知らず」の周囲の確認が必須となります。歯科用CTを活用することで、「親知らず」の部位を立体的に把握でき、神経や血管の位置を考慮しながら治療を進めることが可能です。埋まっている「親知らず」でも、必要以上に歯ぐきを切開したり、顎の骨を削ったりせずに抜歯ができます。
病歴・持病、ご要望、歯の状態を確認させていただき、治療の流れなどを説明いたします。
まずは歯科用CTで、神経や血管の位置、親知らずの根を立体的に確認します。事前に「親知らず」の状態を詳細に把握することで、安全性を十分確保して抜歯を行います。
炎症が起きている場合は麻酔が効きにくいため、抗生物質を服用していただき炎症を抑えます。また、細菌を減らす目的で、口内を掃除します。
表面麻酔を行い注射の痛みを感じなくさせたのちに、注射麻酔を行います。これにより麻酔の痛みを最小限に抑えます。「親知らず」に歯ぐきが被っている場合、歯ぐきを切開して「親知らず」の頭を出します。
歯と歯槽骨(しそうこつ)の間には歯根膜(しこんまく)と呼ばれるクッションのような膜があり、そこから、専用の器具を使用して「親知らず」を引き離します(抜歯)。横向きや斜めに生えている「親知らず」は、いくつかに分割して取り除きます。奥に埋まっている場合は、周囲の骨を削ることもあります。
抜いてできた穴の部分が、早く塞がるようにかさぶたの形成を促します。穴は抗生剤と止血剤を填入して縫合します。また、ガーゼを強く噛んでいただくことで圧迫止血を行い、痛みや腫れを最小限に抑えます。
抜歯の翌日は、出血・細菌感染などの確認と消毒を行います。状態によって薬を調整します。
抜歯後1週間ほど経過すると傷口が塞がってきますので、確認して問題がなければ抜糸をします。その後、3~4週間で傷口は完全に塞がり、骨は3~6カ月程度で回復します。※この期間には個人差があります。